─Story
まずは、
コーヒーと日本酒の
「推し」から。
COFFEE
どちらかというと、元々コーヒーは苦手でした。
CDが日本で初めて発売された年にレコード会社に就職した私は、営業や宣伝の仕事を経て、やがて映像制作を担当することになりました。ある時、ジャマイカでのロケ撮影中、「ブルーマウンテン」のコーヒー農園の入口にあるカフェで一杯のコーヒーを飲んだ瞬間、いままで飲んできたコーヒーとは別次元の味わいに衝撃を受けました。またその後、ハワイ島のガソリンスタンドで地元の人用に売られていたコーヒーに出会った時にも同様に心を奪われました。この経験から、鮮度の高いコーヒーを求める探求に目覚め、気づけばコーヒーを飲むことが日常に・・・。
そして、約20年後のコロナ禍。「ワクチンの冷凍輸送」や「食品の急速冷凍保存」のニュースを見て、「あの、鮮度の高いコーヒーを日本でも楽しめるのでは?」という考えと「とれたて挽きたてのコーヒーの味をなんとか日本でも広めたいな」という思いが芽生え始めました。
SAKE
どちらかというと、お酒も苦手でした。
第2次韓流ドラマブームの頃、韓国ドラマの買い付けを担当していましたが、韓国のテレビ局やドラマ制作会社とのお付き合いでは、お酒がつきもの。お酒をきっかけに言葉の壁を乗り越えて心が通じ合う経験を通して、お酒にだんだんハマりました。韓国で韓国焼酎やマッコリや爆弾酒をご馳走になったお返しに、日本でのおもてなしに日本酒をふるまえば韓国の方も日本酒が大好きになり、交流は深まりました。
そんなある日、友人のフレンチシェフから勧められたワイングラスで飲んで欲しいという日本酒に出会い、いままで飲んできた日本酒とは一線を画す味わいに感動。そして、日本酒の蔵元さんがしぼりたてのお酒を持ち込みふるまう酒店の利き酒イベントに定期参加するように。やがて、周りに日本酒仲間が増殖。健康のために通い始めたジムのトレーナーまでもが日本酒マニアなことが判明。日々、美味しい日本酒との新しい出会いが・・・。
そして飲食店や酒販店がダメージを受けたコロナ禍を経て、日本酒の急速冷凍や海外展開のニュースや、震災被害にあった酒蔵さんが協力し合って頑張っているニュースを見て「鮮度の高い美味しい日本酒を国内外に展開サポートしたいな」という想いが強くなりました。